オイルダンパーについて

photo credit: KYN_0207 via photopin (license)

オイルダンパーはシリンダーの中にシリコンオイルを入れるのですが、このオイルの硬さは使用するスプリングの硬さと比例して選ぶことが一般的です。


例えばソフトスプリングにハードオイルを入れた場合、ソフトスプリングは簡単に伸縮してしまいますが、オイルが硬いため元の長さになかなか戻りません。
逆に、ハードスプリングにソフトオイルを入れた場合、ハードスプリングの反発力をソフトオイルでは抑えることができなくなってしまうので、スプリングのバンドが続いてしまうことになります。
このようなことからスプリングが柔らかい時には柔らかいオイルを、スプリングが硬いときには硬いオイルを入れるのが基本なのです。

オイルを替えずに、オイルダンパーのピストンの穴の数や大きさを変える事で、サスペンションの硬さを調整することもできます。

オイルダンパーはいくつかの注意点があります。
まず一番に注意しなければいけない点は、左右のダンパーは必ず同じ硬さに揃えなければ意味がないということです。
左右のダンパーの硬さが揃っていないと、走行に悪影響がでてしまいます。
ダンパーの硬さが揃わない要因として、シリンダー内の空気量が違っていたり、シャフトとOリングの摩擦抵抗が異なっているなどが考えられます。

シリンダー内の空気量の違いによる硬さの違いは「ダイヤフラム式」と「エアレーション式」の両方式で発生します。
ダイヤフラム式はシリンダーの中の空気を完璧に抜く必要があります。
逆に言えば完璧に空気を抜くだけでダンパーの硬さを揃えることが可能です。
エアレーションタイプはオイル内に気泡となった空気が混入しており、サスペンションが縮んだ際にはこの気泡が圧縮されます。
ダイヤフラム式より構造が簡単になるのですが、オイル内部の気泡の量を揃えるのが難しくなります。

オイルダンパーは定期的なメンテナンスが必要になってきます。
シリンダーケースにはオイルが漏れ出さないようにOリングがありますが、それでもシャフトとOリング隙間からオイルが徐々に漏れてしまいます。
当然オイルの量が減ってしまうとダンパーの硬さが変わってきますので、定期的に補充してあげる必要があります。

また、Oリングやダイヤフラム等のゴムでできたパーツは次第に劣化していきますので、定期的に交換する必要があります。
オイル自体も、伸縮によるストレスや酸化による劣化が起きるので、定期的な交換が必要です。



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